パンのお話「アラカルト」
「パン」について改めて考えて見ました。
 パンにまつわるお話を発祥から今に至るまでを御紹介します。パンのお話はインターネットで調べれば沢山出てきますが、ここでは亀屋が調べ新たに再構成を行い掲載をしております。
◎パンの発祥
右側 パンの発祥は古代メソポタミアとされ、小麦粉を水でこねて焼いた物とされています。ここでパンに使用された「小麦」は、いつ、どこで、そして「小麦粉」として「粉」にすることはいつ生まれたのか?
 聖書の冒頭の書である『創世記』(30章14節)にすでに小麦が登場すると書かれているそうです。その他の書にも頻繁に「麦」や「小麦」が登場し、重要な作物であったことがわかります。「旧約聖書」の発祥が紀元前4世紀~5世紀(2400年前)ですので当然ですがその前からあった事は間違いありません。(出典:Wikipedia)

 よく書かれている年号からするとパンの発祥は紀元前紀元前3000年前(5000年前)古代メソポタミアと推測されます。一般的に見かける年号とすこし差が生じますが、小麦の粒を「製粉」する技術と道具の発祥がこの年代に起きていることからこのように推察しました。

 さらに遡ると「小麦」はいつからこの世に生まれたかも気になります。これも調べると、野生の小麦が紀元前8400年(10400年前)頃となっていました。(出典:Wikipedia)パンになるには「製粉」され「小麦粉」の状態になっていなければ「パン」にはなりません。
 古代メソポタミア文明の中で人々は、パンが生まれる前は小麦の外皮を取り除いた状態で水を加え雑炊のような調理法で食べてと考えられます。ここではパン生地が発酵しパンの原型になった課程を勝手な推測ですが、色々な事象の起こりは歴史の中で偶然が生み出したと推定しています。

 普段主食として食べていた小麦の粒は外皮を何らかの方法で取り除いていたとと思われます。そしてその時に小麦の実が割れる事があると思います。そして今度は外皮を取り除いた麦の粒とは別に、粉になった状態のものが残っているはずです。その「粉」の状態に何か感じた物があり、粉だけを集めて調理法を考えパンが生まれたのではとも推察できます。
 「パン」の原型とされる物は、ただ水でこねて焼いただけの状態がパンの発祥とされています。これは、色々な情報として書かれていることと、古代文字等でも解明されています。そして、酵母の働きで発酵した状態のパンになったのが、いつであり、どうして発酵したのが疑問になります。
◎現代に繋がる柔らかな「パン」は、偶然が作用し生まれた?
 単純な発想ですが、考えるに小麦粉に水を加えて「こねた」だけの「パン生地」が余り、放置していた残りの生地に空気中、或いは小麦の籾殻などに付着していた自然の酵母が発酵し膨らんでいる状態になっていたのではと考えられます。
 このような形への解説や経緯を示す情報などは、取り上げられている例を見ることができませんので古代の文献にも記載は無いことと思われます。その理由は、発酵や酵母、醸造などの科学的な解明は時代が変わって中世以降になるからがその理由ではないかと考えられるからです。

 偶然から生まれた「納豆」の説、この話は聞いたことがあると思いますが日本で起きた事象として「納豆」の話に結びつけると、なんとなく想像出来るのでは思います。納豆の話は諸説色々ありますが、この納豆が生まれたことは偶然の重なりでは共通の事と思います。
 話を戻し、このことから古代では、自然の発酵状態を「神の恵み」として考え酵母、麹菌、乳酸菌、等が「偶発的=偶然」が作用した事だと思います。このことを解明する技術はありませんからすべて「神様」からの恵み物と考えてたのでしょう。
◎時代は変わり「小麦」の拡散は世界へ
 小麦の原産地はユーラシア大陸中部のコーカサス地方からメソポタミア地方にかけてと考えら、野生1粒系小麦の栽培は紀元前8400年(10400年前)頃に始まったとされています。やがて陸を伝わり、海を渡り世界中に小麦は広がって行きました。
 発酵するという現象が微生物(麹菌・酵母・乳酸菌)による作用などはまだ解っていません。微生物の発見となる顕微鏡は1590年にオランダのメガネ職人により作られたことから生物学に利用され、初めて微生物の存在が明らかにされたことから、パンの製法技術も飛躍的に大きく変わって行きました。

 ヨーロッパでは特に顕著に色々な工夫が施され種類、形状、食感などに特徴があるパンの種類が多く作られていました。フランスでは「フランス料理」として一つの文化にもなっていることと同じに、創意工夫による開発がパン職人達により研究された結果による物です。
 アメリカ大陸にも渡ったパンは、アメリカ特有の文化でやはり進化を続け「バターロール」や「テーブルロール」の名称で親しまされていて日常的なパンでも有名ですが、アメリカで開発されました。それは、アメリカの風土的な生産性重視で品質が高く、美味しいこと、そして特殊な技術を必要としない等の構想で開発されることから生まれました。故に、シンプルな品種が多いことが特徴でもあります。
 世界中に広がった小麦から生まれたパンの文化ですが、まだまだ沢山の事柄がありますがき書き切れませんのでここまでのお話とさせていただきます。

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